防災管理点検とは?
防災管理定期点検報告制度」とは、2009年から消防法で新たに定められた制度です。
火災以外の災害(地震や風水害など)による被害の軽減を図るため、防災管理者選任(解任)届および消防計画などの消防届出書類が適切に行われているか、建物の運用が防災管理者により消防計画に基づき適正に行われているかどうかについて、防災管理点検資格者が点検を行います。
その結果を1年に1回、所轄の消防署に報告しなければなりません。
管理者様のなかには、まだこの制度について詳しく把握されていない方も多いのですが、点検や報告を怠ると罰則を受けることもあるため「知らなかった」では済まされません。
現在公表制度により点検を行っていない場合は会社名、住所、建物名を公開されます。
また、ご依頼者が点検報告者に対して虚偽の報告を強要した場合は下記罰則により罰せられます。
違反者は30万円以下の罰金又は拘留となります。
気を付けましょう。
防災管理点検の流れ
- 防災管理点検の準備
- 防災管理点検は書類上での確認作業も多く、
以下の届出書等を事前に準備していただく必要があります。- ※必要書類等
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- 防災管理者選任(解任)届出書の写し
- 消防計画作成(変更)届出書の写し
- 自衛消防組織設置(変更)届出書の写し
- 共同防災管理協議事項作成及び
変更の届出の写し - その他
- 防災管理点検実施
- 防災管理点検は原則として、防災管理者立会いが必要になります。
- 改善方法の助言
- 点検基準に適合していない場合は、
防災管理点検資格者は防災管理者に改善のための助言をします。
- 点検結果
報告書の作成 - 防災管理の改善内容等を含め、防災管理点検資格者が点検票を作成します。
- 報告
- 管理権限者の方は消防署長等に報告書を提出します。