防火対象物点検とは?
平成13年9月に発生した新宿区歌舞伎町ビル火災は小規模な複合ビルで発生したにもかかわらず、44名の尊い命を奪いました。
このような大惨事となった要因として階段に避難障害となる物品が置かれていたこと、防火管理者が選任されておらず避難訓練も行われていなかったこと、消防用設備等の点検も行われていなかったことなどの消防法令違反があげられました。
この大惨事を契機とし「防火対象物定期点検報告制度」が設けられました。
この制度は、防火管理が適正に行われるよう、防火対象物の関係者による日頃のチェック体制を確認し、「自分の建物は自分で守る」という防火管理に対する自主性を高めるため、一定の防火対象物の管理について権原を有する者は、防火対象物点検資格者に防火管理上必要な業務等について点検させ、その結果を消防長又は消防署長に報告することが義務づけられたものです。
防火対象物点検の流れ
- 防火対象物点検の準備
- 防火対象物点検は書類上での確認作業も多く、
以下の届出書等を事前に準備していただく必要があります。- ※必要書類等
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- 防火管理者選任(解任)届出書の写し
- 消防計画作成(変更)届出書の写し
- 共同防火管理協議事項作成及び変更の届出の写し
- 消防用設備等設置届出書
- 消防用設備等検査済証
- その他
- 防火対象物点検実施
- 防火対象物点検は原則として、防火管理者立会いが必要になります。
- 改善方法の助言
- 点検基準に適合していない場合は、
防火対象物点検資格者は防火管理者に改善のための助言をします。
- 点検結果
報告書の作成 - 防火管理の改善内容等を含め、防火対象物点検資格者が点検票を作成します。
- 報告
- 管理権限者の方は消防署長等に報告書を提出します。